火葬が済むと、骨壺が手元に残ります。そこから先をどうするか——多くの方が迷われるところです。選択肢は大きく3つ。庭に埋める、手元に置く、お寺や霊園に納める。それぞれ見ていきます。
1. 庭に埋める(土葬・埋骨)
法律上は問題ありません、ただし私有地に限る
ご自宅の庭(私有地)にペットのお体やご遺骨を埋めること自体は、法律で禁止されていません。ペットは法律上「一般廃棄物」の扱いになるため、人の遺骨のような墓地埋葬法の制限を受けないのです。
ただし、公園、河川敷、山林、他人の土地に埋めることはできません。不法投棄にあたります。「よく散歩した公園に」というお気持ちは分かりますが、これはお控えください。
火葬せずに埋める場合の注意
お体をそのまま埋める場合は、1メートル以上の深さが必要です。浅いと、においが出たり、野生動物や近所の犬に掘り返されたりします。土に還るまでには、小型の子でも数年、大型犬なら10年近くかかります。
いちばんの問題は「引っ越し」
庭に埋めた場合、そこを離れるときに連れて行けません。持ち家であっても、将来売却する可能性、お子さんの代でどうなるかを考えると、悩ましいところです。実際に「引っ越すことになったが、掘り返すのも忍びない」というご相談をいただくことがあります。
火葬してご遺骨にしておけば、どこへでも一緒に行けます。この点は、決める前に一度考えてみてください。

2. 手元に置く(手元供養)
いつまで置いていても構いません
「いつまでも家に置いておくのはよくない」と言われることがありますが、そのようなことはありません。ご遺骨を身近に置いて手を合わせることは、供養の形のひとつです。何年、何十年でも構いません。
湿気にだけ気をつけて
骨壺は密閉されているようで、温度差で内部に結露が生じることがあります。年に一度くらい、風通しのよい日にふたを開けて乾かしてあげるとよいでしょう。直射日光の当たる場所や、押し入れの奥は避けてください。
ご自身の将来を考えるとき
手元供養で気にかけていただきたいのは、ご自身がいなくなった後のことです。ご家族が骨壺の扱いに困ることがあります。「自分の代で納骨まで済ませておく」という考え方もありますし、「自分と一緒に納めてもらう」という方もいらっしゃいます。
3. お寺・霊園に納める
合同納骨(合祀)
ほかのペットとともに供養塔にお納めする形です。費用が抑えられ、永代にわたって供養が続きます。ただし、いったん納めると個別に取り出すことはできません。法輪寺の合同納骨・永代供養は10,000円からです。
個別納骨
ご遺骨を個別にお納めする形です。合同納骨より費用はかかりますが、その子だけの場所になります。法輪寺の個別納骨・永代供養は30,000円からです。
年間管理費の有無を必ず確認する
ここが最も見落とされます。民間のペット霊園では、納骨後に年間管理費が必要なところがあります。年に数千円でも、10年20年と続けば大きな額になりますし、払えなくなったときの扱いも確認しておく必要があります。
迷ったときの考え方
3つの視点で考えてみてください。
手を合わせる場所が欲しいか。骨壺が家にあるだけでは落ち着かない、決まった場所にお参りしたい、という方は納骨に向いています。
そばに置いておきたいか。まだ手放せない、という気持ちは自然なものです。急ぐ必要はありません。四十九日や一周忌を機に、と考えておかれてもよいでしょう。
将来、誰が管理するか。ご自身が高齢になられたとき、引っ越しの予定があるとき、ご家族に負担をかけたくないとき。永代供養にしておけば、その先の心配がなくなります。
分骨という選び方もあります
「本体は供養塔に納めて、少しだけ小さな骨壺で手元に置きたい」——この形を選ばれる方は多くいらっしゃいます。仏教上、分骨に問題はありません。ご家族のあいだで意見が分かれたときにも、ひとつの落としどころになります。
法輪寺のペット供養塔
法輪寺は大阪府堺市中区の高野山真言宗の寺院です。境内にペット供養塔を設け、永代納骨を中心にご供養をお勤めしています。ご葬儀・火葬をした同じ境内に納骨できますので、納骨先を別に探す必要がありません。
他社で火葬されたご遺骨のご納骨についても、ご相談を承っております。何年か経っていても構いません。詳しくはペット納骨・永代供養のページをご覧ください。納骨の時期の決め方は四十九日と納骨の時期にもまとめています。
この記事を書いたお寺
大阪府堺市中区の高野山真言宗 法輪寺。ペット供養堂での読経・ご焼香のあと境内で火葬し、ペット供養塔への納骨・永代供養、その後の年忌法要まで、ひとつの境内でお勤めしています。宗旨・宗派は問いません。法輪寺について
