ペットのご葬儀は、多くの方にとって初めてのことです。「何を着ていけばよいのか」「何を持っていけばよいのか」——人の葬儀のような決まりがあるのかどうかも分かりにくいと思います。ここでは、当日のことを具体的にお話しします。
服装 ― 普段着で構いません
喪服である必要はありません。普段着で結構です。実際、お仕事帰りにそのままお越しになる方も、Tシャツでお越しになる方もいらっしゃいます。
ただ、気持ちの区切りとして黒や紺の落ち着いた服装を選ばれる方もいらっしゃいます。どちらでも構いません。数珠も、お持ちであればお持ちください。なくても差し支えありません。
ひとつだけ実用的なことを申し上げると、屋外での時間があります。夏は日差し、冬は冷え込みますので、季節に合った上着や飲み物があると安心です。

持ちもの
特に必要なものはありません。骨壺・献花はこちらでご用意します。ご希望があれば、次のようなものをお持ちください。
- お写真(遺影として飾ります。スマートフォンの中の写真でも構いません)
- 一緒に火葬してあげたいもの(後述)
- ハンカチ・タオル
棺に入れられるもの・入れられないもの
入れられるもの
- お花(造花は不可)
- お手紙、絵、写真(少量)
- おやつ、ドライフード(少量)
- 薄い布、タオル(少量)
- 紙製のもの
入れられないもの
- 金属(首輪の金具、鈴、缶詰、リード、ハーネスの留め具)
- プラスチック・ビニール(おもちゃ、ボール、食器)
- ガラス・陶器
- 厚手の毛布・クッション(燃え残りやすく、火葬の妨げになります)
- 大量の水分を含むもの
金属やプラスチックは燃え残るだけでなく、溶けてご遺骨に付着してしまうことがあります。首輪やおもちゃは、思い出として手元に残されるほうがよいでしょう。判断に迷うものは、当日お尋ねください。
当日の進み方と所要時間
法輪寺の場合は、次のように進みます。
- ご来寺 ペットと一緒に法輪寺までお越しください。駐車場がございます
- ご供養(ペット供養堂) 僧侶が読経し、ご家族にご焼香いただきます
- 火葬(境内の駐車場) 小型犬でおよそ1時間、中型犬で1時間30分、大型犬で2時間ほど
- お骨上げ ご家族の皆さまで、骨壺にお納めいただきます
- 納骨または返骨 境内のペット供養塔に納めるか、お持ち帰りいただくかをお選びいただきます
ご葬儀とお骨上げを合わせると、全体で2〜3時間ほどをみておいていただくと安心です。火葬のあいだは境内でお待ちいただけます。
お骨上げについて
人の火葬のように、二人一組で箸を渡していく決まりはありません。お一人ずつでも、小さなお子さんが一緒でも構いません。順番も自由です。
小さなペットの場合、お骨が細かくなることがあります。火加減を調整してできるだけ残るように火葬しますが、それでも思ったより少ないと感じられることがあるかもしれません。それはその子の体の大きさによるもので、丁寧に火葬しなかったからではありません。
参列する人数について
人数の制限はございませんが、ペット供養堂にお入りいただけるのは5〜6名ほどです。ご家族の皆さまでお越しください。お子さんもご一緒にどうぞ。生きものが亡くなるということを、身をもって知る機会にもなります。
逆に、お一人でお越しになる方も多くいらっしゃいます。「一人で見送るのは寂しくないか」と気にされる方がいますが、僧侶が読経してご一緒にお見送りいたします。
当日までにしておくこと
安置と保冷を続けてください(安置の仕方)。写真を撮っておくこと、棺に入れたいものを選んでおくこと。この2つだけしておけば十分です。
そのほかの疑問はよくあるご質問にまとめています。当日の流れはご葬儀の流れを、費用は費用のページをご覧ください。
この記事を書いたお寺
大阪府堺市中区の高野山真言宗 法輪寺。ペット供養堂での読経・ご焼香のあと境内で火葬し、ペット供養塔への納骨・永代供養、その後の年忌法要まで、ひとつの境内でお勤めしています。宗旨・宗派は問いません。法輪寺について
